天の川と七夕のお話
星空案内人、横幕です。
明るく輝く星が天高く大きな三角形を作り、七夕やペルセウス流星群などが私たちを楽しませてくれる夏の夜。
南の空を見ると天の川が見えます。
...といっても、すぐに天の川とわかるのは星空を見慣れた方です。
そうでない方は、何かモヤモヤとした煙りのようなものが、南の山や海から空高く立ち上っている事に気がついても、それが天の川であることを知らないのです。
明るく輝く星が天高く大きな三角形を作り、七夕やペルセウス流星群などが私たちを楽しませてくれる夏の夜。
南の空を見ると天の川が見えます。
...といっても、すぐに天の川とわかるのは星空を見慣れた方です。
そうでない方は、何かモヤモヤとした煙りのようなものが、南の山や海から空高く立ち上っている事に気がついても、それが天の川であることを知らないのです。
夏の天の川と夏の大三角
天の川を見るのには、夏の夜が最適です。
星座早見盤をお持ちの方はお手元に用意をしましょう。
持っていない方は、スマートフォンアプリでダウンロードしてみてくださいね。
天の川銀河の中心部、天の川が一番濃いところが、南の空のいて座付近に有ります。
夏の天の川は、この いて座の辺りから、わし座、こと座の間を通り、北の空へと続いていきます。
天の川の上には大きな十字架の様な星座のはくちょう座を見つけることができます。
はくちょう座のお尻の星 一等星デネブと、わし座の一等星アルタイル、こと座の一等星ベガ。
この星たちを線で結ぶと大きな三角形ができます。
これが、「夏の大三角」です。
夏の大三角を形作る星たちは、私たちにとてもなじみ深い「七夕」にまつわる星でもあります。
アルタイルが彦星、ベガが織姫星、白鳥座はお話の中で橋渡しの役割をもつカササギです。
それでは七夕のお話をご紹介いたしましょう。
星座早見盤をお持ちの方はお手元に用意をしましょう。
持っていない方は、スマートフォンアプリでダウンロードしてみてくださいね。
天の川銀河の中心部、天の川が一番濃いところが、南の空のいて座付近に有ります。
夏の天の川は、この いて座の辺りから、わし座、こと座の間を通り、北の空へと続いていきます。
天の川の上には大きな十字架の様な星座のはくちょう座を見つけることができます。
はくちょう座のお尻の星 一等星デネブと、わし座の一等星アルタイル、こと座の一等星ベガ。
この星たちを線で結ぶと大きな三角形ができます。
これが、「夏の大三角」です。
夏の大三角を形作る星たちは、私たちにとてもなじみ深い「七夕」にまつわる星でもあります。
アルタイルが彦星、ベガが織姫星、白鳥座はお話の中で橋渡しの役割をもつカササギです。
それでは七夕のお話をご紹介いたしましょう。
七夕伝説
むかしむかし、天帝の娘織姫と、牛飼いの若者彦星がいました。
織姫は天の川のほとりで神様たちが使う大事な布を一生懸命に織っていました。
仕事熱心な織姫もソロソロお年頃。
良い結婚相手を見つけなければ・・・と、天帝はお婿さん探しをはじめました。
そして天の川の対岸に彦星という働き者の若者を見つけたのです。
この若者ならば!と天帝は二人を引き合わせます。
織姫と彦星はお互いに好きになり、やがて結婚しました。
ところが、二人はいつも一緒にいることが楽しくて仕方ありません。
織姫は機織りもせず、彦星は牛の世話をしなくなり、まったく働かなくなりました。
困ったのは神様たちと牛の力を借りて農耕をしていた民たちです。
神様の服はボロボロに・・・民たちは牛が倒れて農地を耕すことができなくなってしまいました。
それを見て怒った天帝は二人を天の川をはさんで離れ離れにしてしまいました。
二人は悲しみのあまり泣き続け、仕事どころではありません。
天帝は、二人が以前のようにまじめに働くのならば、年に一度、7月7日に会っても良いと約束をしました。
そしてこの日はカササギが天の川に橋を架けてくれることとなりました。
それから二人は心を入れ替え、まじめに働くようになりましたとさ。
織姫は天の川のほとりで神様たちが使う大事な布を一生懸命に織っていました。
仕事熱心な織姫もソロソロお年頃。
良い結婚相手を見つけなければ・・・と、天帝はお婿さん探しをはじめました。
そして天の川の対岸に彦星という働き者の若者を見つけたのです。
この若者ならば!と天帝は二人を引き合わせます。
織姫と彦星はお互いに好きになり、やがて結婚しました。
ところが、二人はいつも一緒にいることが楽しくて仕方ありません。
織姫は機織りもせず、彦星は牛の世話をしなくなり、まったく働かなくなりました。
困ったのは神様たちと牛の力を借りて農耕をしていた民たちです。
神様の服はボロボロに・・・民たちは牛が倒れて農地を耕すことができなくなってしまいました。
それを見て怒った天帝は二人を天の川をはさんで離れ離れにしてしまいました。
二人は悲しみのあまり泣き続け、仕事どころではありません。
天帝は、二人が以前のようにまじめに働くのならば、年に一度、7月7日に会っても良いと約束をしました。
そしてこの日はカササギが天の川に橋を架けてくれることとなりました。
それから二人は心を入れ替え、まじめに働くようになりましたとさ。
☆七夕の由来
七夕の元は中国の話ですが、日本に伝わり変化したものが今につたわっています。
中国では昔、彦星に田畑の豊作、織姫には裁縫の上達を願った、乞巧奠(きこうでん)というお祭りがありました。
そして日本では水の神に豊作を願い、川のほとりの小屋で機織りをする行事があり、機織りをする女性を棚機津女(たなばたつめ)、機織り機を棚機(たなばた)と呼んでいました。
また、棚機津女のことを織姫と呼んでもいたようです。
日本に仏教が伝わり、棚機はお盆を迎える準備のための行事として旧暦の7月に行われることとなりました。
奈良時代に乞巧奠が日本に伝わると、棚機と合わさり七夕(しちせき)と呼ばれるようようになりました。
これは織姫と彦星の逢瀬と歌や裁縫の上達を星に願い五色糸や金銀の針を供え祀る行事です。
祭壇の横には五色糸で飾られた笹の葉や、和歌をしたため祀った梶の葉があり、これが笹の葉飾りの始まりと言われ、江戸時代の中頃に今の形になったと言われています。
ちなみに笹に短冊をつけるのは日本だけ。
願い事は、手習が上手になるようにと短冊に書いて笹に吊るされる様になったそうです。
中国では昔、彦星に田畑の豊作、織姫には裁縫の上達を願った、乞巧奠(きこうでん)というお祭りがありました。
そして日本では水の神に豊作を願い、川のほとりの小屋で機織りをする行事があり、機織りをする女性を棚機津女(たなばたつめ)、機織り機を棚機(たなばた)と呼んでいました。
また、棚機津女のことを織姫と呼んでもいたようです。
日本に仏教が伝わり、棚機はお盆を迎える準備のための行事として旧暦の7月に行われることとなりました。
奈良時代に乞巧奠が日本に伝わると、棚機と合わさり七夕(しちせき)と呼ばれるようようになりました。
これは織姫と彦星の逢瀬と歌や裁縫の上達を星に願い五色糸や金銀の針を供え祀る行事です。
祭壇の横には五色糸で飾られた笹の葉や、和歌をしたため祀った梶の葉があり、これが笹の葉飾りの始まりと言われ、江戸時代の中頃に今の形になったと言われています。
ちなみに笹に短冊をつけるのは日本だけ。
願い事は、手習が上手になるようにと短冊に書いて笹に吊るされる様になったそうです。
☆暦の話と伝統的七夕
みなさんは、七夕というと「7月7日」という日付を思い浮かべるのではないでしょうか。
今の暦(カレンダー)で見てみると、まだ梅雨が終わっていないことが多いですね。
場所によっては「8月7日」に七夕を行うこともあるようです。
実はこの「7月7日」は月の満ち欠けを基にする「旧暦」の日付なんですね。
その為、現在の暦(カレンダー)とずれているのです。
この旧暦の「7月7日」を「伝統的七夕」と言っています。
この日は毎年違っていて、2022年は8月4日になっています。
国立天文台のホームページでこの先の日付も確認できます。
今の暦(カレンダー)で見てみると、まだ梅雨が終わっていないことが多いですね。
場所によっては「8月7日」に七夕を行うこともあるようです。
実はこの「7月7日」は月の満ち欠けを基にする「旧暦」の日付なんですね。
その為、現在の暦(カレンダー)とずれているのです。
この旧暦の「7月7日」を「伝統的七夕」と言っています。
この日は毎年違っていて、2022年は8月4日になっています。
国立天文台のホームページでこの先の日付も確認できます。
この時の月の形は半月で西に沈む夜中あたりにはちょうど天の川に浮かぶ船のようです。
一説では、織姫はこの船に乗って彦星に会いに行くそうです。
夏の夜、七夕の話を思い出しながら空の星々をながめてはいかがでしょうか。
夏の大三角は明るい都会でも比較的見つけやすい星たちです。ぜひ、探してみてくださいね。
コラムby 星空案内人 横幕浩
★奥三河☆星空の魅力を伝える会 youtubeチャンネルが開設されました!オンラインで奥三河の星空を楽しみましょう
一説では、織姫はこの船に乗って彦星に会いに行くそうです。
夏の夜、七夕の話を思い出しながら空の星々をながめてはいかがでしょうか。
夏の大三角は明るい都会でも比較的見つけやすい星たちです。ぜひ、探してみてくださいね。
コラムby 星空案内人 横幕浩
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★七夕のイラストは『かわいいフリー素材集いらすとや』より使用させていただきました