天の川ってなんだろう
星空案内人、横幕です。
街明かりの影響が少ない山や海辺。
夜も更けたころ、南の空から頭の上あたりに何かモヤモヤと雲のようなものが見えた・・・そんな記憶がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は夜空に淡く輝く「天の川」についてお話ししていきたいと思います。
街明かりの影響が少ない山や海辺。
夜も更けたころ、南の空から頭の上あたりに何かモヤモヤと雲のようなものが見えた・・・そんな記憶がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は夜空に淡く輝く「天の川」についてお話ししていきたいと思います。
☆天の川ってなんだろう
ところで、天の川ってなんでしょう。
街明かりのない暗い夏の夜空、見上げると雲のようにモヤモヤしたものが見えるけれど、パッと見は雲と思ってしまう方が多いのではないでしょうか。
その雲を双眼鏡や天体望遠鏡で見ると、細かな光の点が集まっている様子が分かります。
実は、天の川は私たちの住む「銀河」の姿なのです。
この銀河は「天の川銀河」「銀河系」等と呼ばれています。
地球を含む太陽系や、地上から見える一等星や星座を作っている星、様々な明るさの恒星、星雲や星団のほとんどが天の川銀河の中にあります。
また天の川銀河のすぐ近くには、球状星団や大マゼラン雲、小マゼラン雲と言った「伴銀河」と呼ばれる仲間たちがいます。
他の銀河については下記のコラムも参考にしてくださいね。
街明かりのない暗い夏の夜空、見上げると雲のようにモヤモヤしたものが見えるけれど、パッと見は雲と思ってしまう方が多いのではないでしょうか。
その雲を双眼鏡や天体望遠鏡で見ると、細かな光の点が集まっている様子が分かります。
実は、天の川は私たちの住む「銀河」の姿なのです。
この銀河は「天の川銀河」「銀河系」等と呼ばれています。
地球を含む太陽系や、地上から見える一等星や星座を作っている星、様々な明るさの恒星、星雲や星団のほとんどが天の川銀河の中にあります。
また天の川銀河のすぐ近くには、球状星団や大マゼラン雲、小マゼラン雲と言った「伴銀河」と呼ばれる仲間たちがいます。
他の銀河については下記のコラムも参考にしてくださいね。
☆天の川銀河の形は?
実は、天の川銀河の全体の姿は誰も見たことがありません。
しかし色々と観測した結果、真横は天の川の姿、真ん中付近が膨らんだ凸レンズの様な円盤の形、真上から見ると渦を巻いているようです。
最近では「棒渦巻銀河」という銀河ではないかと言われています。
天の川銀河は、直径約10万光年、円盤の厚さは約1千光年程、約2千億個の恒星があるそうです。
星が多く集まっている所を「腕」と呼び、太陽系は「オリオン腕」と呼ばれる場所、天の川銀河の中心から約2万8千光年離れた位置にあると言われています。
しかし色々と観測した結果、真横は天の川の姿、真ん中付近が膨らんだ凸レンズの様な円盤の形、真上から見ると渦を巻いているようです。
最近では「棒渦巻銀河」という銀河ではないかと言われています。
天の川銀河は、直径約10万光年、円盤の厚さは約1千光年程、約2千億個の恒星があるそうです。
星が多く集まっている所を「腕」と呼び、太陽系は「オリオン腕」と呼ばれる場所、天の川銀河の中心から約2万8千光年離れた位置にあると言われています。
☆天の川銀河は回転している?
天の川銀河の星々は約2億年かけて1回転しています。
太陽系は、宇宙空間をおおよそ秒速260Kmの速度で移動していることになります。
ちなみに、ロケットが地球の引力を脱出するためには、秒速11.2Kmの速度が必要です。
新幹線300Kmで走っても秒速は約83m!
いかに、すごいスピードで、移動しているかわかりますね。
太陽系は、宇宙空間をおおよそ秒速260Kmの速度で移動していることになります。
ちなみに、ロケットが地球の引力を脱出するためには、秒速11.2Kmの速度が必要です。
新幹線300Kmで走っても秒速は約83m!
いかに、すごいスピードで、移動しているかわかりますね。
☆天の川を観察するのは夏が良い?
話が何やら難しくなってきたので方向を変えて・・・っと!
皆さんが、天の川を連想する季節といったら、やはり「夏」ですよね。なぜでしょう?
天の川は1年中観察する事ができますが、私たちが住んでいる北半球の夏は天の川銀河の中心を見ている為明るく、冬は外側を見るため薄く見えます。
また夏は七夕等天の川に縁のあるイベントがある事や、屋外での活動を夜遅くまでしやすい環境があるためだと思います。
皆さんが、天の川を連想する季節といったら、やはり「夏」ですよね。なぜでしょう?
天の川は1年中観察する事ができますが、私たちが住んでいる北半球の夏は天の川銀河の中心を見ている為明るく、冬は外側を見るため薄く見えます。
また夏は七夕等天の川に縁のあるイベントがある事や、屋外での活動を夜遅くまでしやすい環境があるためだと思います。
☆天の川を観察するには?
天の川の光は淡いので、人工光による光害の影響がある街では肉眼で見ることは難しいでしょう。
季節によっては街明かりが少なくなる時期や、夜遅く街が眠りにつくころ、空が暗くなると見えるかもしれません。
また、街明かりがない場所でも、月明かりがあると空全体が明るくなり、天の川の光はかき消されてしまう為、見る事が難しくなります。
では、どうすれば見えるのか?
そんな時はカメラを使って見る事をおススメします。
ここで使うのはレンズ交換ができるデジタル一眼レフカメラです。
肉眼で4等星ぐらいまでしか見えない夜空を撮影して見ると、薄っすらですが、天の川が写っていました。
みなさんの住んでいるところでも見えるかも?一度挑戦してみてはどうでしょうか。
季節によっては街明かりが少なくなる時期や、夜遅く街が眠りにつくころ、空が暗くなると見えるかもしれません。
また、街明かりがない場所でも、月明かりがあると空全体が明るくなり、天の川の光はかき消されてしまう為、見る事が難しくなります。
では、どうすれば見えるのか?
そんな時はカメラを使って見る事をおススメします。
ここで使うのはレンズ交換ができるデジタル一眼レフカメラです。
肉眼で4等星ぐらいまでしか見えない夜空を撮影して見ると、薄っすらですが、天の川が写っていました。
みなさんの住んでいるところでも見えるかも?一度挑戦してみてはどうでしょうか。
☆天の川の神話を少し
天の川は英語で「Milky Way(ミルキー ウエイ)」。
日本語で「ミルクの道」という意味ですね。
この名前は、あるギリシャ神話からその由来が来ていると言われています。
神々の王ゼウスは数々の浮名を持つ神としても知られています。
ある時ゼウスは人間の娘アルクメーネとの間に「ヘラクレス」という男の子を儲けてしまいます。
ゼウスの正妻で大変嫉妬深い女神ヘラはもちろん面白くありません。
しかし我が子を立派な支配者にしたいと考えたゼウスは、飲んだものを不死身に変えるというヘラの母乳をヘラクレスに飲ませようとします。
そして、ある時寝ているヘラのもとにヘラクレスを連れて行き、母乳を飲ませ始めます。
それに気づいて目を覚ましたヘラが、ヘラクレスをはらいのけたところ、こぼれ落ち宙に舞った乳が「Milky Way(ミルクの道)」になったという事です。
日本語で「ミルクの道」という意味ですね。
この名前は、あるギリシャ神話からその由来が来ていると言われています。
神々の王ゼウスは数々の浮名を持つ神としても知られています。
ある時ゼウスは人間の娘アルクメーネとの間に「ヘラクレス」という男の子を儲けてしまいます。
ゼウスの正妻で大変嫉妬深い女神ヘラはもちろん面白くありません。
しかし我が子を立派な支配者にしたいと考えたゼウスは、飲んだものを不死身に変えるというヘラの母乳をヘラクレスに飲ませようとします。
そして、ある時寝ているヘラのもとにヘラクレスを連れて行き、母乳を飲ませ始めます。
それに気づいて目を覚ましたヘラが、ヘラクレスをはらいのけたところ、こぼれ落ち宙に舞った乳が「Milky Way(ミルクの道)」になったという事です。
☆最後に
今の時期、中々出かける事は難しいと思います。
そんな時は自宅からどんな星や星座が見えるか、夜空を眺めて見てはいかがでしょうか。
沢山の星たちが私たちを見守ってくれていますよ。
コラムby 星空案内人 横幕浩
そんな時は自宅からどんな星や星座が見えるか、夜空を眺めて見てはいかがでしょうか。
沢山の星たちが私たちを見守ってくれていますよ。
コラムby 星空案内人 横幕浩
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- #天の川,天の川銀河,銀河系,ギリシャ神話,MilkyWay