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奥三河星空コラム

そうだ奥三河へ行こう!暗い夜空を求めて~オリオン座にまつわるお話~

冬の星空

星空案内人、横幕です。

冬。木枯らしが吹き、夜は気温も低くなってとても寒いですね。

しかし、夜空には明るい星が沢山見えまたたいています。
冬の星空には六つの一等星が有り、とても華やかなのです。

また、星空に詳しくない方でも一度は名前を聞いたことがあるであろう「オリオン座」も冬の星座です。
今回は、そのオリオン座にまつわるお話をさせていただきます。
冬の星座① オリオン座

オリオン座

冬の星空でまず目を引くのは、一等星が二つ、二等星が五つある星座「オリオン座」です。
星座を形成する明るい星を線で結んでいくと、長四角や糸巻きの様な形になります。
左上に赤っぽい色のペテルギウス、右下に青白く光るリゲルの二つの一等星。
真ん中辺りにはキレイに三つの星が並びます。
この三ツ星と右上、左下が二等星です。
よく見ると三ツ星の下辺りに縦に三つ並んでいる星を見つける事が出来ます。
これを小三つ星と呼んでいます。
冬の星座② おおいぬ座

おおいぬ座

オリオン座の三ツ星を左に伸ばした所に、夜空に一際輝く明るい星が有ります。
シリウスという名前の星です。
シリウスは-1.5等級の明るい星です。
全天にある一等星の中でも一番明るい星で、ギリシャ語で「焼き焦がすもの」という意味があります。
この星を含むのが、狩人オリオンの連れている猟犬の星座「おおいぬ座」です。
冬の星座③こいぬ座

こいぬ座

おおいぬ座のシリウスから斜め左上の方にも明るい星があります。
こいぬ座のプロキオン。一等星です。
星座線を引くと右隣にある星と結んだ形になります。
冬の大三角

冬の大三角

こいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウス、オリオン座のペテルギウスを線で結ぶと大きな三角形が出来ます。
これを冬の大三角と呼んでいます。

ここで、オリオンと猟犬たちが登場する神話をご紹介しましょう。
星座になった狩人オリオンとサソリの物語

星座になった狩人オリオンとサソリの物語

オリオン座の星座絵を見てみましょう。
右手には棍棒を振りかざし、左手には獅子の毛皮を楯にした勇猛な狩人。
これがオリオンです。

オリオンはいつも2匹の猟犬を伴って狩に出かけていました。
とても優れた狩人でしたが威張りやで、「地上の全ての動物は私の獲物だ!」と豪語していました。

ある日その話が、地上の動物をお創りになった神ガイアの耳に入ってしまいます。
とてもお怒りになったガイアは、毒サソリを放ちオリオンを毒殺してしまったのです!

この手柄から毒サソリは夜空のさそり座となりました。

さそり座

オリオンの死を知って嘆き悲しんだのが、彼に思いを寄せていた月と狩の女神アルテミス。
アルテミスは大神ゼウスに願い、オリオンを夜空に上げていただきました。
こうしてオリオンは星座に成ったのです。

星座になったオリオンは、今でもサソリから逃げまわっています。
さそり座が昇って来る頃、オリオン座は西の地平に隠れてしまい、2つの星座が夜空に並ぶことはありません。

流石のオリオンもサソリの毒には勝てないのですね。
オリオンに纏わるお話はまだまだありますが、それはまた次回に。


美しい1等星が華やかに輝く季節、星座の神話に思いを馳せながら夜空を眺めてみてはいかがでしょうか?
愛知県の星空の聖地奥三河でお待ちしております。

コラムby 星空案内人 横幕浩

★イラスト出典 かわいいフリー素材集いらすとや
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