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奥三河星空コラム

木星の楽しみ方

木星の楽しみ方

令和元年も木星を見やすい季節がやってきましたので、楽しみ方を紹介します。
★肉眼で
一番星探しはいかがでしょうか。
6月中旬以降はしばらく木星が一番星になります。

暮れゆく空にポツンと光を見つけた時、少し嬉しくなるかもしれません。
先に見つけた人が近くにいたら教えてもらったり、まだ見つけられていない人に教えたあげたりするのも楽しいひと時です。
探すのは6月なら南東の空、7~9月は南、10,11月は南西の空です。
★双眼鏡で
木星を見つけたら、双眼鏡で木星の近くを見てみると明るい木星の近くにいくつかの小さい星「ガリレオ衛星」が見つけられると思います。
これらは木星のまわりを回っている衛星で、ガリレオが世界で初めて木星を望遠鏡で見たときに見つけたことからそう呼ばれています。
4つあるガリレオ衛星には火山がある「イオ」や水蒸気を噴き出す「エウロパ」などがあり、NASAの探査機ジュノーが今も調査中です。
ガリレオ衛星は木星の周りを回っているため、毎日見える位置が変わります。
衛星の位置や名前を確認するにはビクセンの「プラネットブック」などのスマホアプリを使うと便利です。
★望遠鏡で
木星の見ものは表面の模様ではないでしょうか。
望遠鏡で見ると茶色い縞模様や赤みのある大赤斑が見えたりします。
大赤斑は約10時間で木星を一周しているので、向こう側を半周する間は見えませんが、地球の側にあれば見えます。
今夜大赤斑が見えそうかどうかも上記アプリでわかります。


これらの模様をより楽しむ条件が二つあると思います。

一つ目は風が弱いことです。
特に上空の風が弱い夜ほど、鮮明に模様を見られるようになります。
梅雨明けに条件の良い日が増えてきます。
上空の風が強い夜でも、時々風が落ち着く瞬間があるので、諦めず根気よく見ることが、よりよいものを見る条件です。

よりよいものを見る二つ目の条件はより細かい模様やコントラストが見える望遠鏡と接眼レンズで見ることです。


奥三河☆星空の魅力を伝える会では、参加いただける皆さんに楽しんで頂けるよう、この二つ目についていろいろ準備してお待ちしております。
コラムby
奥三河☆星空の魅力を伝える会 星空案内人 富坂学


写真 撮影・画像処理筆者

大赤斑が向こう側・縞模様が見えにくい例(2018年6月2日)
大赤斑が手前側・縞模様が見えやすい例(2018年6月4日)
KEYWORD
#木星 #惑星 #太陽系 #Jupiter