星雲
夜空にはたくさんの星が輝いています。
そんな星々を望遠鏡で見ていると時々あわく光るものがあります。
あわく見えるものには彗星や銀河、星雲、星団などがありますが、今回はそのうち、星雲について取り上げます。
そんな星々を望遠鏡で見ていると時々あわく光るものがあります。
あわく見えるものには彗星や銀河、星雲、星団などがありますが、今回はそのうち、星雲について取り上げます。
宇宙にただようガスが光る
宇宙にはとても薄くガスやチリが漂っています。
均一に広がっているわけではなく、ところどころ濃淡があります。
このガスやチリが星の光をさえぎると暗黒星雲となって地球からは見えません。
ところが、そのガスやチリが近くの星の光を受けて弱く光ると散光星雲となって地球から見られます。
星雲には星が生まれるところと星が一生を終えた後などがありそれぞれ違う姿で見られます。
均一に広がっているわけではなく、ところどころ濃淡があります。
このガスやチリが星の光をさえぎると暗黒星雲となって地球からは見えません。
ところが、そのガスやチリが近くの星の光を受けて弱く光ると散光星雲となって地球から見られます。
星雲には星が生まれるところと星が一生を終えた後などがありそれぞれ違う姿で見られます。
星が生まれるところ
ガスが漂っているところではあちこちでガスが集まって星が生まれます。
そのため、生まれたばかりの星々と光るガスを一緒に見られます。
しかし、生まれた星々は今集まっているガスを吹き飛し、生まれた星々もお互い離れていきます。
そのため一緒に見られるというのは、宇宙の138億年という時間の中では一瞬のできごとです。
そのため、生まれたばかりの星々と光るガスを一緒に見られます。
しかし、生まれた星々は今集まっているガスを吹き飛し、生まれた星々もお互い離れていきます。
そのため一緒に見られるというのは、宇宙の138億年という時間の中では一瞬のできごとです。
星が一生を終える姿
星が一生を終えるときには大きくふたつのパターンがあって、超新星爆発をおこすものとしぼんでいくものがあります。
超新星残骸と惑星状星雲です。
両方ともガスが宇宙に広がり行く途中の姿で、星雲として見られます。こちらも宇宙の時間の尺度の中では一瞬の姿です。
冬の星座ではおうし座の「かに星雲」、春なら、北斗七星の近くの「ふくろう星雲」、夏の星座ではこと座のリング星雲、こぎつね座のあれい状星雲などがありそれぞれ個性的な形をしています。
超新星残骸と惑星状星雲です。
両方ともガスが宇宙に広がり行く途中の姿で、星雲として見られます。こちらも宇宙の時間の尺度の中では一瞬の姿です。
冬の星座ではおうし座の「かに星雲」、春なら、北斗七星の近くの「ふくろう星雲」、夏の星座ではこと座のリング星雲、こぎつね座のあれい状星雲などがありそれぞれ個性的な形をしています。
おすすめの星雲
★オリオン大星雲
(図は2016/1/16 設楽町にて撮影(撮影者:星空案内人 富坂))
オリオン大星雲は明るくて大きいので見やすく、ガスが広がる部分の複雑な形がきれいでおすすめです。また色が見えるかもしれません。去年の休暇村茶臼山での観察会でガスが2色あるという人が何人かいらっしゃいました。皆さんも2色見えるか挑戦してみてください。
12月から3月ころまでが見やすい季節です。
(図は2016/1/16 設楽町にて撮影(撮影者:星空案内人 富坂))
オリオン大星雲は明るくて大きいので見やすく、ガスが広がる部分の複雑な形がきれいでおすすめです。また色が見えるかもしれません。去年の休暇村茶臼山での観察会でガスが2色あるという人が何人かいらっしゃいました。皆さんも2色見えるか挑戦してみてください。
12月から3月ころまでが見やすい季節です。
★こと座リング星雲
(図は国立天文台公式HPより メシエ天体M57その1:RGB)
(図は国立天文台公式HPより メシエ天体M57その1:RGB)
こと座のリング星雲もおすすめです。
リング星雲は小さいのですが、望遠鏡で見るとリングになっていることがわかります。
6月から11月ころまでが見やすい季節です。
リング星雲は小さいのですが、望遠鏡で見るとリングになっていることがわかります。
6月から11月ころまでが見やすい季節です。
星雲観察を楽しむには
星雲自体はあわく、図鑑やネット上の写真のようには見えません。
しかし、目で見るということは星雲からの「生の光」を見られるという醍醐味があります。
オリオン大星雲や干潟星雲は星雲の中では明るいので、どこにあるかがわかれば肉眼でも見えます。双眼鏡を使うとよりあわいガスの広がりが見えてきます。望遠鏡を使うとより細かい形や濃淡が見えてきます。
楽しむにはいくつかポイントがあります。
・市街地から離れた奥三河のような暗い空の下
・月齢20~新月~月齢3の月が出ていないとき
・20分くらいかけて目を暗闇に慣らす
晴れた週末に奥三河で観察会を開催しています。星雲も見てみてはいかがでしょうか。
奥三河☆星空の魅力を伝える会
星空案内人 富坂学
しかし、目で見るということは星雲からの「生の光」を見られるという醍醐味があります。
オリオン大星雲や干潟星雲は星雲の中では明るいので、どこにあるかがわかれば肉眼でも見えます。双眼鏡を使うとよりあわいガスの広がりが見えてきます。望遠鏡を使うとより細かい形や濃淡が見えてきます。
楽しむにはいくつかポイントがあります。
・市街地から離れた奥三河のような暗い空の下
・月齢20~新月~月齢3の月が出ていないとき
・20分くらいかけて目を暗闇に慣らす
晴れた週末に奥三河で観察会を開催しています。星雲も見てみてはいかがでしょうか。
奥三河☆星空の魅力を伝える会
星空案内人 富坂学