中秋の名月
今年の中秋の名月は9月24日です。中秋の名月とは旧暦8月15日の月のことをいいます。
旧暦では、7月・8月・9月を秋とし、そのちょうど真ん中だから中秋です。
前日の23日が秋分の日なので、今年の中秋の名月は、夕方5時半、日が真西に沈むころ、ほぼ真東から昇ります。ちょうど、過ごしやすく見やすい時刻、見やすい高さに昇るので愛でられてきたのでしょう。
今年はちょうど祝日にあたります。
お月見もゆっくり楽しめそうです。
旧暦では、7月・8月・9月を秋とし、そのちょうど真ん中だから中秋です。
前日の23日が秋分の日なので、今年の中秋の名月は、夕方5時半、日が真西に沈むころ、ほぼ真東から昇ります。ちょうど、過ごしやすく見やすい時刻、見やすい高さに昇るので愛でられてきたのでしょう。
今年はちょうど祝日にあたります。
お月見もゆっくり楽しめそうです。
名月必ずしも満月にあらず?
じつは、今年の中秋の名月は満月ではありません。翌25日が満月となります。
旧暦(太陰太陽暦)では新月の日を1日(ついたち)と数え始め、次の新月まで30日。
なので15日(十五夜ですね)に満月になることが多いのですが、月の動きは複雑で1~2日後に満月になることもある1) のです。
今年の中秋の名月は望遠鏡や双眼鏡でよく見ると、東側(月に向かって左側)が、わずかに欠けていることがわかるかもしれません。
お月見観察会が開かれていれば、ぜひ確かめて見てください。
旧暦(太陰太陽暦)では新月の日を1日(ついたち)と数え始め、次の新月まで30日。
なので15日(十五夜ですね)に満月になることが多いのですが、月の動きは複雑で1~2日後に満月になることもある1) のです。
今年の中秋の名月は望遠鏡や双眼鏡でよく見ると、東側(月に向かって左側)が、わずかに欠けていることがわかるかもしれません。
お月見観察会が開かれていれば、ぜひ確かめて見てください。
月の不思議
さて、名月と言われるくらいですから、月は古くから身近な天体として親しまれてきました。
でも、いろいろ素朴な疑問が残っています。
たとえば…
月はいつからあるの?
いつ生まれたの?
地球といっしょに生まれたの?
月は、なぜいつも同じ面を向けているの?
昇ってくる月が大きく見えるのはなぜ?2)
三日月はいつも西に見えるけど、西から昇るの?(え?)
など…
ひとつひとつ答えていると本が一冊書けてしまいます。
実際、月に関する本はたくさん出ていて、月のことをきちんと説明することはとても大変なことなのです。
「天文は、月に始まって月に終わる」という人もいます。
でも、いろいろ素朴な疑問が残っています。
たとえば…
月はいつからあるの?
いつ生まれたの?
地球といっしょに生まれたの?
月は、なぜいつも同じ面を向けているの?
昇ってくる月が大きく見えるのはなぜ?2)
三日月はいつも西に見えるけど、西から昇るの?(え?)
など…
ひとつひとつ答えていると本が一冊書けてしまいます。
実際、月に関する本はたくさん出ていて、月のことをきちんと説明することはとても大変なことなのです。
「天文は、月に始まって月に終わる」という人もいます。
月の動き
では、秋の夜長、少し理屈っぽく夜空での月の動きについて考えてみましょう。
月は太陽と同じように毎日東から昇って西に沈みます。
三日月だって昼のうちにこっそり東から昇っています。
地球が西から東に自転しているからですね。
月はおよそ30日(もう少し正確にいうと29.5日ほど)で新月から満月になって新月に戻ります。
朔望月(さくぼうげつ)といいます。だからカレンダーの1か月はだいたい30日なのですね。
月の満ち欠けは、月が地球の周りを西から東に、およそこの30日で公転していることで起きます(厳密にはややこしい話3) があるのですが簡単のためにそう思ってください)。
月が30日で公転しているので、月は天空上を1日に角度にしておよそ12度ずつ(=360度÷30日)毎日どんどん東に動いていきます。ということは、日に日に月が出るのが遅くなるということです。
どのくらい遅くなるかというと、毎日だいたい1時間(もう少し正確には約50分4) )くらい月の出が遅くなるのです。
昨日と同じ時刻に月が出るのを待っていてもなかなか出てこない。
やがて夜中にならないと出てこなくなるわけです。
ね。けっこうややこしいでしょう?
地球は傾いて自転していて、月はその地球の周りを公転していて、さらに地球は太陽の周りを公転していて…。
厳密にはもっと複雑な話になります。
けれど、割り算程度の計算で月の毎日の動きが計算できるなんておもしろくありませんか?
実際に毎日、月を眺めていると確かめることができます。
中秋の名月の頃、奥三河の各地でも月を見る観察会が開かれると思います。
山際からポン!と昇る満月は、なかなか楽しい見え方です。
街の中とは違う見え味の名月を楽しみに奥三河にお越しください!
コラムby
奥三河☆星空の魅力を伝える会 星空案内人 平野 宗弘
月は太陽と同じように毎日東から昇って西に沈みます。
三日月だって昼のうちにこっそり東から昇っています。
地球が西から東に自転しているからですね。
月はおよそ30日(もう少し正確にいうと29.5日ほど)で新月から満月になって新月に戻ります。
朔望月(さくぼうげつ)といいます。だからカレンダーの1か月はだいたい30日なのですね。
月の満ち欠けは、月が地球の周りを西から東に、およそこの30日で公転していることで起きます(厳密にはややこしい話3) があるのですが簡単のためにそう思ってください)。
月が30日で公転しているので、月は天空上を1日に角度にしておよそ12度ずつ(=360度÷30日)毎日どんどん東に動いていきます。ということは、日に日に月が出るのが遅くなるということです。
どのくらい遅くなるかというと、毎日だいたい1時間(もう少し正確には約50分4) )くらい月の出が遅くなるのです。
昨日と同じ時刻に月が出るのを待っていてもなかなか出てこない。
やがて夜中にならないと出てこなくなるわけです。
ね。けっこうややこしいでしょう?
地球は傾いて自転していて、月はその地球の周りを公転していて、さらに地球は太陽の周りを公転していて…。
厳密にはもっと複雑な話になります。
けれど、割り算程度の計算で月の毎日の動きが計算できるなんておもしろくありませんか?
実際に毎日、月を眺めていると確かめることができます。
中秋の名月の頃、奥三河の各地でも月を見る観察会が開かれると思います。
山際からポン!と昇る満月は、なかなか楽しい見え方です。
街の中とは違う見え味の名月を楽しみに奥三河にお越しください!
コラムby
奥三河☆星空の魅力を伝える会 星空案内人 平野 宗弘
1) 詳しい話は、国立天文台ホームページをご参照ください。
2) この謎はなかなか奥が深い。
名古屋市科学館ホームページ/天文情報「月が大きく見えるわけ_2018」参照。
名古屋市科学館ホームページ/天文情報「月が大きく見えるわけ_2018」参照。
3) 知りたい人は「月のきほん」(白尾元理著 誠文堂新光社 2017)
「月の公転周期」の項をお読みください。
4) 地球は24時間で1回自転するので角度にして15度(=360度÷24時間)が1時間にあたります。
12度は約48分です。
「月の公転周期」の項をお読みください。
4) 地球は24時間で1回自転するので角度にして15度(=360度÷24時間)が1時間にあたります。
12度は約48分です。