2025年 注目の天文現象
新しい年が始まりました!冬の夜空に輝く火星や、土星の環が一時的に消える珍しい瞬間、さらには夜空を彩る流星群などなど・・・”2025年注目の天文現象”を紹介します。
まずは、カレンダー形式での列記です。
【2025年 注目の天文現象カレンダー】
1月 4日 しぶんぎ座流星群がピーク
1月10日 金星が東方最大離角(夕方の西の空)
1月12日 火星が最接近(9608万km)
1月17日 火星が衝
2月15日 金星が最大光度(−4.9等、夕方の西の空)
3月 8日 水星が東方最大離角(夕方の西の低空)
3月14日 部分月食(愛知県では半影月食として見られる程度)
3月24日 土星の環の消失(見かけ上、環が見えなくなるが、太陽に近く見るのは難しい)
4月13日 今年一番小さく見える満月
4月22日 水星が西方最大離角(明け方の東の低空)
4月27日 金星が最大光度(−4.8等、明け方の東の空)
5月 6日 みずがめ座η流星群がピーク
5月7日 土星の環の消失(見かけ上、環が見えなくなるが、太陽に近く見るのは難しい)
6月 1日 金星が西方最大離角(明け方の東の空)
7月 4日 水星が東方最大離角(夕方の西の低空)
7月 7日 七夕
7月26日 冥王星が衝(+15等級、望遠鏡で見てわかるか?)
7月31日 みずがめ座δ南流星群、やぎ座α流星群がピーク
8月13日 ペルセウス座流星群がピーク(月明かりがあって条件は良くない)
8月19日 水星が西方最大離角(明け方の東の低空)
8月29日 伝統的七夕(旧暦7月7日)
9月 1日 はくちょう座χが極大光度
9月 8日 皆既月食(7日の夜中すぎ~8日の明け方)
9月22日 土星が衝
9月24日 海王星が衝
10月 6日 中秋の名月(十五夜、芋名月、満月は翌日7日)
10月21日 オリオン座流星群がピーク
10月30日 水星が東方最大離角(夕方の西の低空)
11月 5日 今年一番大きく見える満月
11月18日 しし座流星群がピーク
11月21日 天王星が衝
11月24日 土星の環が傾き0°37″の極細
12月 8日 水星が西方最大離角(明け方の東の低空)
12月14日 ふたご座流星群がピーク
【2025年 注目の天文現象カレンダー】
1月 4日 しぶんぎ座流星群がピーク
1月10日 金星が東方最大離角(夕方の西の空)
1月12日 火星が最接近(9608万km)
1月17日 火星が衝
2月15日 金星が最大光度(−4.9等、夕方の西の空)
3月 8日 水星が東方最大離角(夕方の西の低空)
3月14日 部分月食(愛知県では半影月食として見られる程度)
3月24日 土星の環の消失(見かけ上、環が見えなくなるが、太陽に近く見るのは難しい)
4月13日 今年一番小さく見える満月
4月22日 水星が西方最大離角(明け方の東の低空)
4月27日 金星が最大光度(−4.8等、明け方の東の空)
5月 6日 みずがめ座η流星群がピーク
5月7日 土星の環の消失(見かけ上、環が見えなくなるが、太陽に近く見るのは難しい)
6月 1日 金星が西方最大離角(明け方の東の空)
7月 4日 水星が東方最大離角(夕方の西の低空)
7月 7日 七夕
7月26日 冥王星が衝(+15等級、望遠鏡で見てわかるか?)
7月31日 みずがめ座δ南流星群、やぎ座α流星群がピーク
8月13日 ペルセウス座流星群がピーク(月明かりがあって条件は良くない)
8月19日 水星が西方最大離角(明け方の東の低空)
8月29日 伝統的七夕(旧暦7月7日)
9月 1日 はくちょう座χが極大光度
9月 8日 皆既月食(7日の夜中すぎ~8日の明け方)
9月22日 土星が衝
9月24日 海王星が衝
10月 6日 中秋の名月(十五夜、芋名月、満月は翌日7日)
10月21日 オリオン座流星群がピーク
10月30日 水星が東方最大離角(夕方の西の低空)
11月 5日 今年一番大きく見える満月
11月18日 しし座流星群がピーク
11月21日 天王星が衝
11月24日 土星の環が傾き0°37″の極細
12月 8日 水星が西方最大離角(明け方の東の低空)
12月14日 ふたご座流星群がピーク
2025年は「火星」と「土星の環」と「食」に期待!
火星
現在、夜が更けてくると、東の空にたくさんの明るい星が見つけられます。
一際輝く2つの星のうち、西側(右側)に見えるちょっと黄色っぽい明るい星が「木星」、東側 (左側)に見える赤い星が「火星」です。
その火星が、
★1月12日 9,608万kmまで最接近
★1月17日 衝
を迎えます。
赤く明るく輝いている火星が、その最接近・衝を境にして、徐々に暗くなっていきます。
地球に近い軌道を回っている惑星だからこそ、接近時は「地球のすぐ外側」というイメージ(1億kmより近い)で、遠ざかるときは「地球から見て太陽の向こう側」というイメージ(3億kmより遠い)となり、その距離の変化によって明るさが大きく変動します。明るさの変化を追うのも面白いでしょう。少し前までとても明るく輝いていた火星が、「あれ?こんなに暗くなってしまったの?」(それでも十分明るいのですが)と感じるほどの変化を見せることがあります。
望遠鏡で見ると、火星の表面の様子が観察できるようになるのも、この接近の時期ならではです。
一際輝く2つの星のうち、西側(右側)に見えるちょっと黄色っぽい明るい星が「木星」、東側 (左側)に見える赤い星が「火星」です。
その火星が、
★1月12日 9,608万kmまで最接近
★1月17日 衝
を迎えます。
赤く明るく輝いている火星が、その最接近・衝を境にして、徐々に暗くなっていきます。
地球に近い軌道を回っている惑星だからこそ、接近時は「地球のすぐ外側」というイメージ(1億kmより近い)で、遠ざかるときは「地球から見て太陽の向こう側」というイメージ(3億kmより遠い)となり、その距離の変化によって明るさが大きく変動します。明るさの変化を追うのも面白いでしょう。少し前までとても明るく輝いていた火星が、「あれ?こんなに暗くなってしまったの?」(それでも十分明るいのですが)と感じるほどの変化を見せることがあります。
望遠鏡で見ると、火星の表面の様子が観察できるようになるのも、この接近の時期ならではです。
土星の環の消失(環が見えなくなってしまう)
太陽系の惑星の中でも、特徴のあるフォルムの「土星」。望遠鏡で見ると立派な「環」が あることがわかります。
その土星の環は極めて薄いので、
《1》太陽の光が当たらないとき
《2》地球から見て真横のとき
「見えなくなってしまう」ことがあります。
その「見えなくなってしまう」のはいつ起こるかというと・・・
★3月24日
★5月7日
の2回です。どちらの日も残念ながら、土星が地球から見て太陽の近くにあり、観察は非常に難しい状況です。 しかしながら、土星の環が、その見るタイミングによって、様々な様子を見せてくれるのは興味深いです。
その日に限って見るというのではなく、その前後で土星の見える様子の違いを比べるのも、楽しい観測方法と言えるでしょう。
その土星の環は極めて薄いので、
《1》太陽の光が当たらないとき
《2》地球から見て真横のとき
「見えなくなってしまう」ことがあります。
その「見えなくなってしまう」のはいつ起こるかというと・・・
★3月24日
★5月7日
の2回です。どちらの日も残念ながら、土星が地球から見て太陽の近くにあり、観察は非常に難しい状況です。 しかしながら、土星の環が、その見るタイミングによって、様々な様子を見せてくれるのは興味深いです。
その日に限って見るというのではなく、その前後で土星の見える様子の違いを比べるのも、楽しい観測方法と言えるでしょう。
9月8日 皆既月食(9月7日の夜中過ぎ~8日の夜明け前)
ほぼ2年ぶりに見られる皆既月食です。ただし、夜更かし、もしくは早起きしないと見られないので、ちょっと準備が必要です。
予想時刻は次の通りです。
★部分食の始まり 1時26分
★皆既食の始まり 2時30分
★食の最大 3時11分
★皆既食の終わり 3時53分
★部分食の終わり 5時26分
この日の名古屋での月入は5時38分です。部分食が終わり、元の満月に戻る前に西の地平線に沈んでしまいます。
また、この日の日出は5時29分。
太陽が出てくるか、月が沈むか、月食が終わるか…、面白いタイミングでそれぞれの時間を迎える、ちょっと楽しい月食かもしれません。
それぞれの状況で、どの段階で観察するのか考えながら準備するのも楽しいかもしれません。だいぶ早起きをして、欠けている月が西の空に沈んでいくのを見るのもオススメかも!
予想時刻は次の通りです。
★部分食の始まり 1時26分
★皆既食の始まり 2時30分
★食の最大 3時11分
★皆既食の終わり 3時53分
★部分食の終わり 5時26分
この日の名古屋での月入は5時38分です。部分食が終わり、元の満月に戻る前に西の地平線に沈んでしまいます。
また、この日の日出は5時29分。
太陽が出てくるか、月が沈むか、月食が終わるか…、面白いタイミングでそれぞれの時間を迎える、ちょっと楽しい月食かもしれません。
それぞれの状況で、どの段階で観察するのか考えながら準備するのも楽しいかもしれません。だいぶ早起きをして、欠けている月が西の空に沈んでいくのを見るのもオススメかも!
もちろん流星群も!他の惑星も! 「木星」も「環のある土星」も忘れないでね!
土星
環の見えない土星は夏前に話題となりますが、実際の見頃は9月22日に衝を迎える以降、秋から冬です。この頃の土星も、まだまだ環というより「串」。11月24日には、傾きがほぼ0度となります。このとき、環が見えるかどうか試してみたいですね。 いずれにしても、観察会で人気の天体・土星は今年も望遠鏡で見る価値ありです。
木星
そして、木星は、ズバリ今!今年の冬、冬の星座たちの中で明るく輝いて見えますので、この1月から3月にかけての間に観察をしましょう。
ペルセウス座流星群とふたご座流星群
今年の流星群のおすすめは、
★12月14日 ふたご座流星群
今年のピークは17時と予想されています。日が暮れてから夜半までが見頃。夜中1時を過ぎると月が昇ってきて、月明かりで暗い流星が見づらくなります。
★ペルセウス座流星群
夏休み中8月13日にピークを迎えるペルセウス座流星群は、夜8時半~9時過ぎに月が昇ってきてしまい、月明かりに悩まされそうです。
その他のおすすめの流星群は、
★ 5月6日 みずがめ座η流星群
★ 7月31日 みずがめ座δ南流星群
★10月21日 オリオン座流星群
★11月18日 しし座流星群
です。
環の見えない土星は夏前に話題となりますが、実際の見頃は9月22日に衝を迎える以降、秋から冬です。この頃の土星も、まだまだ環というより「串」。11月24日には、傾きがほぼ0度となります。このとき、環が見えるかどうか試してみたいですね。 いずれにしても、観察会で人気の天体・土星は今年も望遠鏡で見る価値ありです。
木星
そして、木星は、ズバリ今!今年の冬、冬の星座たちの中で明るく輝いて見えますので、この1月から3月にかけての間に観察をしましょう。
ペルセウス座流星群とふたご座流星群
今年の流星群のおすすめは、
★12月14日 ふたご座流星群
今年のピークは17時と予想されています。日が暮れてから夜半までが見頃。夜中1時を過ぎると月が昇ってきて、月明かりで暗い流星が見づらくなります。
★ペルセウス座流星群
夏休み中8月13日にピークを迎えるペルセウス座流星群は、夜8時半~9時過ぎに月が昇ってきてしまい、月明かりに悩まされそうです。
その他のおすすめの流星群は、
★ 5月6日 みずがめ座η流星群
★ 7月31日 みずがめ座δ南流星群
★10月21日 オリオン座流星群
★11月18日 しし座流星群
です。
さて、2025年の注目の天文現象を紹介しました。
皆さんと星空を楽しめるよう、星空観察会などでお待ちしています。
それでは、2025年も星空の下でお会いしましょう!!
*今回の記事内で紹介した天文現象の日時等のデータは、下記を参考にています。
皆さんと星空を楽しめるよう、星空観察会などでお待ちしています。
それでは、2025年も星空の下でお会いしましょう!!
*今回の記事内で紹介した天文現象の日時等のデータは、下記を参考にています。
コラムby 奥三河☆星空の魅力を伝える会 星のソムリエ® 萩野祐司