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奥三河星空コラム

中秋の名月 2024

2024年の中秋の名月は、9月17日火曜日です。中秋の名月は、旧暦の八月十五日の夜に見える月のことで、必ずしも満月というわけではありません。
今年の中秋の名月は、ひさびさに満月の前日となります。向かって東側(左下)が少し欠けた、風流な月が、17時半過ぎに昇ってきます。

つぐ高原天文台から見た満月 2024.7.21
晴れていれば、今年の中秋の名月には特別なおまけがついています。
昇った月のすぐ上に光る星を見つけられるでしょうか?肉眼では月の明るさに負けて見つけにくいのですが、双眼鏡があれば月に向けてみてください。
見つかった星は、土星です。一番近づいて見えるのは、18:30ころで、もう月にくっつきそうです。
50から100倍程度の倍率の天体望遠鏡があれば、土星の環と月を同じ視野で見ることができそうです。天体望遠鏡をお持ちの方は、ぜひ向けてみてください。

9月17日19:00ころ、東南東に昇ったばかりの月と土星
土星の地球からの距離は約13億km。地球に一番近い天体である月は、約35万7千km。土星は3500倍以上遠くにありますから、太陽系で2番目に大きな惑星も月に比べると、とても小さく見えます。そんな距離感を想像しながら観察すると、宇宙の大きさを感じることができるでしょう。
毎年書き貯めた中秋の名月のコラムも参考にしてみてください。

➡中秋の名月2023>>
 こちらのコラムでは、昇った月が大きく見えるわけを紹介しています。

➡中秋の名月2022>>

➡中秋の名月2021>>
こちらのコラムでは、「ウサギ」などで知られる「月の模様」などを紹介しています。

➡中秋の名月2020>>
こちらのコラムでは、月の基本情報や、月に関するお勧めの本などを紹介しています。

➡中秋の名月2018>>
こちらのコラムでは、中秋の名月についての豆知識をご紹介しています。

➡月の名前>>
こちらのコラムでは、ネイティブアメリカンが各月の満月につけた「月の名前」をご紹介しています。ちなみに秋分に最も近い満月は「Harvest Moon(ハーベストムーン)」と呼ばれていますよ。

肉眼で、双眼鏡で、望遠鏡で。今年の中秋の名月を思い思いに楽しみましょう。

コラム by つぐ高原天文台・星のソムリエ® 平野宗弘
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#中秋の名月 #中秋の名月2024