2024年肉眼で見える可能性がある彗星情報
長く尾を引きながら夜空を渡る姿が魅力的な彗星。その姿から「ほうき星」とも呼ばれる彗星を、あなたは見たことがありますか?
彗星についての詳細は下記のコラムをチェックしてみてください。
彗星は肉眼で見つけることが難しい星です。そのため、しっかりと観測するには、広い範囲を見ることができて集光力のある双眼鏡や低倍率の望遠鏡がおすすめです。
例えば、今年の8月に発見された西村彗星(C/2023 P1)は、9月中旬に太陽に接近し、4~5等級まで明るくなりました。これは、条件が良ければ肉眼で淡くぼんやりと見え、双眼鏡や一眼レフカメラを使用した写真では彗星の尾が見える明るさでした。
彗星によって明るさは違いますが、3~4等級の彗星であれば、一眼レフカメラを使用した写真には青やエメラルドグリーンに光る姿が写ります。
写真は2023年1月22日撮影ZTF彗星 (C/2022 E3)
例えば、今年の8月に発見された西村彗星(C/2023 P1)は、9月中旬に太陽に接近し、4~5等級まで明るくなりました。これは、条件が良ければ肉眼で淡くぼんやりと見え、双眼鏡や一眼レフカメラを使用した写真では彗星の尾が見える明るさでした。
彗星によって明るさは違いますが、3~4等級の彗星であれば、一眼レフカメラを使用した写真には青やエメラルドグリーンに光る姿が写ります。
写真は2023年1月22日撮影ZTF彗星 (C/2022 E3)
2024年に明るくなると予報される2つの彗星
彗星が太陽の近くを通ることを「回帰」といい、太陽に最も近づく位置を「近日点」といいます。
4月21日に近日点を通過するポンス・ブルックス彗星(12P)は約70年ぶりに回帰した彗星で、最大等級は4.5等になると予報されています。
4月上旬から見え始め下旬まで肉眼で観測できますが、見頃は4月20日・21日でしょう。
予想図は4月13日の19時30分頃の空で、日の入りが遅くなる時なので4月末には見つけられなくなりそうです。
4月21日に近日点を通過するポンス・ブルックス彗星(12P)は約70年ぶりに回帰した彗星で、最大等級は4.5等になると予報されています。
4月上旬から見え始め下旬まで肉眼で観測できますが、見頃は4月20日・21日でしょう。
予想図は4月13日の19時30分頃の空で、日の入りが遅くなる時なので4月末には見つけられなくなりそうです。
日没後の牡牛座あたり、ちょうど木星近くを通過しますので見つけやすいでしょう。
次は今までより明るくなると期待されている彗星をご紹介いたします。
紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)は9月27日頃に太陽へ最も近づき、水星と金星の間くらいを通過します。近日点を通過する際の最大等級は0等級を予測していますが、この時に彗星は太陽の方向にいるため見る事ができません。
近日点通過前は、9月21日前後の数日間の5時頃にろくぶんぎ座の下あたりにその姿を見ることができます。ただし、日の出前の薄明の空の為、観測できるのは10数分程と思われます。
予想図は9月21日午前5時の空です。
次は今までより明るくなると期待されている彗星をご紹介いたします。
紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)は9月27日頃に太陽へ最も近づき、水星と金星の間くらいを通過します。近日点を通過する際の最大等級は0等級を予測していますが、この時に彗星は太陽の方向にいるため見る事ができません。
近日点通過前は、9月21日前後の数日間の5時頃にろくぶんぎ座の下あたりにその姿を見ることができます。ただし、日の出前の薄明の空の為、観測できるのは10数分程と思われます。
予想図は9月21日午前5時の空です。
近日点通過後に見られるのは、10月半ばにおとめ座の足下付近から、10月20日頃にはへびつかい座へ移動していきます。近日点通過後、彗星は日を追う毎に暗くなり尾が短くなりますので、早めに見に行かれるとよいでしょう。
上手く明るくなっていれば2~3等級となり、肉眼でも薄く光る尾が見られるかもしれません。
予想図は10月19日19時頃の空となります。
上手く明るくなっていれば2~3等級となり、肉眼でも薄く光る尾が見られるかもしれません。
予想図は10月19日19時頃の空となります。
最後に
もっと明るい彗星が見たい!という方は、2061年8月、しし座のデボネラ付近に0等級のハレー彗星が見られる予想がされているため、健康に長生きして見に行きましょう♪
コラムby
奥三河星空案内人 大矢浩一
コラムby
奥三河星空案内人 大矢浩一
- KEYWORD
- #彗星 #ZTF彗星 #紫金山アトラス彗星 #ポンスブルックス彗星