星の揺りかご オリオン星雲
誰でもしっている星座は何でしょう?と言うと、多くの方が「オリオン座」と答えるのではないでしょうか?
今回は、そんなオリオン座にある「オリオン星雲」についてご紹介いたします。
今回は、そんなオリオン座にある「オリオン星雲」についてご紹介いたします。
オリオン星雲の見つけ方
オリオン座は、2つの1等星と5つの2等星を持つ特徴的な形をした星座です。
左上にあるオレンジ色の一等星「ベテルギウス」と、右下にある青白い一等星「リゲル」の間には、3つに並んだ星「三ツ星」があります。
これは星座絵を重ねると、ギリシャ神話に出てくる狩人オリオンの腰の部分にあたります。
三ツ星の下辺りに、縦に三つ並んでいる星を見つける事が出来ます。
これは「小三ツ星」と言われ、オリオンの腰の下に吊した剣の柄が光っていると言われています。
左上にあるオレンジ色の一等星「ベテルギウス」と、右下にある青白い一等星「リゲル」の間には、3つに並んだ星「三ツ星」があります。
これは星座絵を重ねると、ギリシャ神話に出てくる狩人オリオンの腰の部分にあたります。
三ツ星の下辺りに、縦に三つ並んでいる星を見つける事が出来ます。
これは「小三ツ星」と言われ、オリオンの腰の下に吊した剣の柄が光っていると言われています。
さて、暗い場所で「小三ツ星」を観察すると、なんだか霞んでいるように見えます。
実は小三ツ星の真ん中は、星ではなく「星雲」なのです。
8倍ほどの双眼鏡で観察してみると、ハッキリとその姿がわかります。
また、50倍ほどの望遠鏡で観察してみると、鳥が羽を広げている様な形が見えます。
この星雲の名前は「オリオン星雲」。
地球から約1,300~1,500光年の距離にあり、20光年ほどの実直径を持つと言われています。
星雲についての紹介はこちらのコラムをご覧ください。
実は小三ツ星の真ん中は、星ではなく「星雲」なのです。
8倍ほどの双眼鏡で観察してみると、ハッキリとその姿がわかります。
また、50倍ほどの望遠鏡で観察してみると、鳥が羽を広げている様な形が見えます。
この星雲の名前は「オリオン星雲」。
地球から約1,300~1,500光年の距離にあり、20光年ほどの実直径を持つと言われています。
星雲についての紹介はこちらのコラムをご覧ください。
4重星トラペジウムと幾千の星たち
巨大なガスの集合体であるオリオン星雲の中心部には、4つの巨大な重星が形作る、不等辺四辺形があります。
これは「トラペジウム(Trapezium)」と呼ばれる散開星団です。
散開星団についてはこちらのコラムをご覧ください。
これは「トラペジウム(Trapezium)」と呼ばれる散開星団です。
散開星団についてはこちらのコラムをご覧ください。
青白く輝くトラペジウムは、生まれてから100万年も経っていない若い恒星で、太陽の約15~30倍の質量を持つと言われています。
トラペジウムは強い紫外線を放射し、周囲のガスを加熱・電離させて赤外光を出します。
オリオン星雲をカメラなどで撮影すると、人の目では感知できない赤い色と共に、複雑な構造が見えてきますよ。
またオリオン星雲には、トラペジウムのような若い星の光を受けて輝くガスに隠れ、数千個の星が在る事が電波望遠鏡により観測されています。
星の周りにガスやチリが集まっている原始惑星系円盤などがハッブル宇宙望遠鏡によって発見されており、太陽系のような惑星系を形成する物質が豊富に存在していることが明らかになっています。
私達の太陽系がどのように出来たのか調べる上でも大切な観測場所なのです。
星の誕生場所でもある「星の揺りかご」オリオン星雲。
望遠鏡をのぞいて星の赤ちゃんを探してみましょう。
奥三河星空案内人
大矢 浩一
トラペジウムは強い紫外線を放射し、周囲のガスを加熱・電離させて赤外光を出します。
オリオン星雲をカメラなどで撮影すると、人の目では感知できない赤い色と共に、複雑な構造が見えてきますよ。
またオリオン星雲には、トラペジウムのような若い星の光を受けて輝くガスに隠れ、数千個の星が在る事が電波望遠鏡により観測されています。
星の周りにガスやチリが集まっている原始惑星系円盤などがハッブル宇宙望遠鏡によって発見されており、太陽系のような惑星系を形成する物質が豊富に存在していることが明らかになっています。
私達の太陽系がどのように出来たのか調べる上でも大切な観測場所なのです。
星の誕生場所でもある「星の揺りかご」オリオン星雲。
望遠鏡をのぞいて星の赤ちゃんを探してみましょう。
奥三河星空案内人
大矢 浩一
イラスト出典:かわいいフリー素材 いらすとや