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奥三河星空コラム

2018年 注目の天文現象

2018年注目の天文現象

2018年 注目の天文現象カレンダー
2018年の天文現象をカレンダー形式で列挙してみると…

  1月 2日 今年最大の満月(いわゆるスーパームーン)
     4日 未明にしぶんぎ座流星群が極大
    中 旬 くじら座ο星ミラが極大のころ
    31日 皆既月食
  5月 9日 木星が衝
  6月27日 土星が衝
  7月31日 火星が15年ぶりの大接近
  8月12〜13日 ペルセウス座流星群が極大
  8月18日 金星が東方最大離角
  9月21日 金星が夕方の西の空で最大光度
  9月24日 中秋の名月
 11月〜12月 46Pウィルタネン彗星が明るくなる
 12月 2日 金星が明け方の東の空で最大光度
 12月中 旬 くじら座ο星ミラが極大のころ
12月14〜15日 ふたご座流星群が極大

こんな感じになります。この中で特に注目は…

 1月31日「皆既月食」
 太陽、地球、月が一直線に並び、月が地球の影に入るために、太陽の光が月に届かなくなるために起こる現象です。ところが、月に太陽の光が届かないといっても、地球の大気を通り抜けた光の一部がぼんやりと月を照らして、いつもの月と違った雰囲気の月が楽しめます。

 5月9日「木星の衝」
 「衝」というのは、地球から見て、太陽の反対側に位置すること。つまり、地球から見たときに一番見やすい位置になると同時に、一晩中見ることができるタイミングなのです。惑星なので、明るく輝き、目立つ存在としてよくわかります。望遠鏡で覗いてみると、その表面の縞模様の変化もわかり、楽しい観察ができる対象でもあります。

 6月27日「土星の衝」
 環のあることで有名な土星。昨年は地球から見たときに環が一番開いた状態で見られた時期でした。今年も、そこまではという感じではありますが、まだまだしっかりとした環が見られます。ぜひ望遠鏡で見てみたい対象のひとつです。

 7月31日「火星大接近」
 地球の外側をまわる火星。遠いときには、4億キロメートルも離れてしまうのですが、今回は、5,759万キロメートルまで大接近。もともと小さな惑星なので、望遠鏡を使っても月のように大きく見える訳ではないですが、継続的に観察をすると、どんどん近づいてきて大きく見えるようになってくるようすがよくわかるかと思います。

 8月12〜13日「ペルセウス座流星群」、12月14〜15日「ふたご座流星群」
 流れ星が見たい!このコラムでも何度か話題になりました。そんな願いを叶えるならば、流星群を狙うのが一番。2018年の流星群のうち、ペルセウス座流星群とふたご座流星群は月明かりもなく、好条件での観察が期待されています。一晩中星空を楽しむ準備をして望みましょう。数えきれないほどの願い事が叶えられそうです。

 8月18日「金星が東方最大離角」
 ここ暫くの間、見ることができなかった金星ですが、2018年1月9日に外合(地球から見て太陽の反対側)を迎え、徐々に夕方の西の空に見えるようになります。地球から見て、最も明るく輝いて見える金星。条件が揃えば、太陽の出ている昼間にも肉眼で見ることができるほど明るく輝いています。その金星が、太陽から最も離れて見えるのが「最大離角」。夕方の日没後、西の空に明るく輝く星が見つけられたら、それが金星です。

といったところですね。
詳しく天文雑誌や天文年鑑等を調べることも、星空を楽しむ大切な要素です。自分で手に取って調べてみてはどうでしょうか?

奥三河☆星空の魅力を伝える会では、その時々の注目の天文現象を皆さんとともに楽しめる星空観察会を開催しています。自分だけでは、ちょっと寂しいとか、どこに見えるのかわからないとか、どう楽しんだらいいのかわからないという方は、ぜひ、奥三河で開催される星空観察会に参加ください。

一緒に奥三河の素晴らしい星空とともに、天文現象を楽しみましょう!

コラムby奥三河☆星空の魅力を伝える会 星空案内人 萩野祐司
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